Q1. 現在の仕事の内容を教えてください。
2年半続いた塩釜の観光さん橋復旧工事を終えて、いまは次の現場の配属を待っているところです。私の職務の施工管理には、大きく分けて5つの業務があります。まずは、もっとも重要な安全管理。2つめは出来形管理で、完成した構築物が設計図と合っているかの確認です。寸法はもちろん、コンクリート内部など外側から見えない部分も、写真に残します。3つめは品質管理。たとえばコンクリートや鉄筋は、設計段階で強度が指定されているので、数値が保たれているかを確かめます。4つめは工程管理。工期内にきちんと工事を終わらせられるよう段取りを組みます。最後は原価管理です。コストをしっかり管理することで、会社の利益につなげます。
Q2. 仕事の魅力ややりがいとは?
現場で、協力会社さんや部下に作業を指示して、徐々に構築物ができ上っていく。そして完成したものが施主さんの評価、会社の評価になります。自分がどれだけ工事をきちんとマネージメントできるかというところが、この仕事の面白さだと思います。約20年前、ある高速道路の工事を担当しました。私も若かったので、同世代の社員と競うように施工に当たりました。新しい高速道路が完成すると誇らしい気持ちになりましたが、いまは小さい工事も大きい工事も同じように価値があると思っています。日本のインフラづくり、社会貢献という意味ではどちらも一緒ですので。
Q3. 人とのコミュニケーションで心掛けていることはありますか?
現場には、上司や部下、協力会社さん、施主様などさまざまな人が関わります。私は、なるべく情報をオープンにするように心掛けています。自分の経験上、部下が知らなくていい情報というのはほとんどありません。全員が情報を共有して、全員で知恵を出し合って、現場に臨むことが必要です。工事でもっとも重要な安全を守るためにも、意思疎通をスムーズにしてチームワークを構築することが大切だと思います。
Q4. 澁谷さんから見た、あおみ建設の魅力はなんですか?
300数十人のそれほど規模の大きくない会社ですが、海、陸、そして地盤改良という3つの強みを持っています。1つの工事を担当すると、技術、設計、機材などさまざまな側面から施工をサポートしてくれます。それぞれの分野で、優れたプロフェッショナルがいる会社です。
Q5. 将来の目標や夢を教えてください。
これまで数々の現場に携わり、多くの頼もしい上司に出会いました。そういう方々は、幅広い経験を積んできています。私も約24年間、現場を通じていろいろな経験をしてきましたが、まだまだ勉強することがたくさんあります。「難易度の高い工事でも、澁谷がいれば大丈夫」と言っていただけるような、会社や部下から頼られる施工管理者になりたいと思っています。
1日のスケジュール
7:15 出勤
雨天や地震の発生等、前日の終業時から現場の変化が予想される場合は、当日の現場現況を踏まえた作業指示を的確に伝達するため、朝礼前に現場状況を確認します。
7:45 安全朝礼
安全朝礼では、第三者や周辺環境への影響に十分に配慮する旨、全作業員へ周知します。
8:00 デスクワーク
午前中は発注者提出書類を中心に作成します。難易度の高いものから順に取り組むように心がけます。
10:30 出来形・品質管理(現場)
施工計画書に基づいて、構築物の出来形及び品質を確認します。特に不可視部分に留意します。
11:30 現場巡廻
点検表に基づいて現場巡廻を行い、災害防止対策の実施状況を確認します。
12:50 作業間連絡調整会議
職員と協力会社安全衛生責任者で、当日及び翌日の作業内容、人員の確認、安全指示事項の伝達、作業間調整を行います。
13:00 デスクワーク
工程管理、資機材の調達、原価管理等
14:30 現場巡廻
第三者災害防止対策や周辺環境への悪影響がないかをチェックしながら巡廻します。
15:00 デスクワーク
部下が作成した出来形・品質書類、写真の整理状況、安全書類等をチェックします。
18:00 退勤
【私のOFF TIME】
私は大の日本酒ファン。酒屋さんに入るといつも、どの銘柄にしようかずっと悩んでいます。常駐していた宮城県塩釜市に、地酒がずらりと揃っている酒屋さんがあり、現場が終了して、この地を離れるのが名残惜しいぐらい。日本酒も工事と同じで、管理が徹底しているお酒は美味しいんですよ。
【学生の皆さんにMESSAGE】
あおみ建設には、現場の施工管理はもちろん設計、技術開発などさまざまな業務があり、工種も海洋、陸上、地盤改良と幅広くあります。それぞれの人の志向や適正にあった仕事が、見つかるのではないでしょうか。ものづくりの醍醐味を得られる会社ですので、土木工事に興味のある方に、ぜひ来ていただきたいと思います。