桟橋式係船岸築造技術
桟橋式係船岸とは、港湾のふ頭において多く採用されている係船施設です。水底に打ち込んだ鋼管杭等の柱の上に床板を載せた軽構造であるため、地盤が軟弱な場所に適しています。
桟橋式係船岸築造技術の概要
鋼管杭は、杭に打撃や振動を与える機械を使用し、水底深くまで貫入します。貫入の際はICT技術を活用した施工支援システムを用いて、効率的な施工が行われています。鋼管杭打設後、杭頭変位を抑えるための基礎捨石による根固めを施工し、その後床版を施工します。床版は型枠を組立、直接コンクリート打設する方法やコンクリート二次製品の床版を設置する方法もあります。また、既設の岸壁の維持も重要であり、メンテナンスが容易な桟橋式岸壁を築造する技術や、桟橋の耐震補強技術の開発も行われています。
施工フロー
1.鋼管杭貫入
2.基礎工
3.床板施工
桟橋式係船岸築造で使用した自社技術
バイブロハンマ杭打ち支援システム
バイブロハンマで打設する杭の動的支持力を算出し、打止め判定を支援するシステムです。
Re-Pier工法
(伸縮式ストラット)
港湾施設の耐震化・老朽化・船舶の大型化対応に対し、施設を供用しながら短工期、低コストで施工可能な工法です。
施工実績
佐世保港(浦頭地区)岸壁(-10m)築造工事
長崎県 佐世保市
名古屋港飛島ふ頭南岸壁(-16m) 本体築造工事
愛知県 海部郡飛島村
西ふ頭観光さん橋外災害復旧工事
宮城県 塩竈市
トヨタ自動車(株)横浜事業所3号桟橋改修工事
神奈川県 横浜市