第4回 インフラメンテナンス大賞「国土交通大臣賞」受賞
2021.01.20 お知らせ「第4回 インフラメンテナンス大賞「国土交通大臣賞」受賞」
第19回 国土技術開発賞 優秀賞受賞
受賞技術概要(JICE国土技術研究センター)
特許番号 第4864774号「水域構造物の補強工法」
特許番号 第6360725号「2重管用シール材」
特許番号 第6216340号「フロータ及び水域構造物補強工法」
旧NETIS番号 KTK-160022-A
Re-Pier工法とは
格納式のストラット部材を使用して、供用中の桟橋を補修・補強し、耐震化・延命化・増深化など、桟橋が新たな使命とともに生まれ変わる工法です。
(従来は「伸縮式ストラット工法」と呼称)
Pier:桟橋
Retractable:格納式 Repair:補修 Reinforcement:補強 Reborn:生まれ変わる
工法の概要
Re-Pier工法は、既設の杭をストラット部材で連結・固定し、杭を補強する工法です。水平方向に作用する地震力などの外力に対し、その補強効果により杭頭の水平変位量や杭に発生する断面力を低減できるので、その余裕を耐震性能の向上や前面水深の増深化、構造物の延命化などに活用する工法です。
使用するストラット部材は既設鋼管杭と連結する鞘管部と杭を繋ぐ補強材となるストラット部とからなり、ストラット部は2本の径の異なる鋼管を組み合わせています。細い鋼管を太い鋼管から出し入れして部材長を調整することができるので、既設桟橋の杭へ補強部材となるストラット部材を容易に取り付け可能です。補強部材と既設杭間、ストラット部の鋼管同士は、モルタルで剛結・固定します。
このことにより、ストラット部材を取り付けるために桟橋上部工を撤去・復旧する必要がなく、桟橋の供用制限を極力抑えて施工することが可能となりました。
工法の特徴
- 鋼管の出し入れで部材長を調整できるので、既設桟橋の杭へストラット部材を容易に取り付け可能。
- 部材設置に際し桟橋上部工の撤去・復旧を不要とし、大幅なコストダウンと工程短縮を実現。
- 桟橋の供用制限を極力抑えて施工が可能。
- 部材は同一サイズで製作し、杭間の変動には部材長の微調整で対応可能。事前に詳細な杭間測量は不要。
- 専用フローターを使用し、桟橋下の空間での潜水士による重量物の人力設置作業を実現。
国土技術開発賞「優秀賞」受賞
第19回国土技術開発賞にて、あおみ建設株式会社の開発した「供用中の桟橋を効率的に耐震補強する工法」が「優秀賞」に選ばれ、国土交通大臣表彰を受賞致しました。
施工実績
工事名 | 発注者 | 施工年 | 部材径 | 数量 | 備考 |
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西ふ頭さん橋他災害復旧(その1)工事 | 宮城県 | 平成26年 | φ400,500 | 32基 | -6m岸壁 L=320m |
西ふ頭さん橋他災害復旧(その2)工事 | φ400,500 | 32基 | |||
中局第2号の1(地)中島港港湾局部改良工事 | 愛媛県 | 平成26年 | φ600,700 | 6基 | フェリー桟橋 L=60m |
中局第2号の2(地)中島港港湾局部改良工事 | φ600,700 | 6基 | |||
中局第3号の3他(地)中島港港湾局部改良工事 | 平成27年 | φ600,700 | 5基 | ||
中局第5号の1(地)中島港港湾局部改良工事 | 平成28年 | φ600,700 | 7基 | ||
西ふ頭観光さん橋外災害復旧工事 | 宮城県 | 平成28年 | φ400,500 | 4基 | -4.5m岸壁 |
西ふ頭観光さん橋外災害復旧工事
宮城県 塩竈市
中局第5号の1 (地)中島港 港湾局部改良工事
愛媛県 松山市