~KS-Ecological Gentle Geo-improvement Method~
~KS-EGG - Second Evolution - improvement Method~
NETIS KTK-180001-A
建設技術審査証明書 第55号(KS-EGG工法/KS-EGG-SE工法)
工法の概要
近年、建設工事に伴って発生する振動・騒音を低減することが、都市はもちろん地方においても工事の円滑な実施にあたっての課題となっており、その対策が望まれています。
KS-EGG工法およびKS-EGG-SE工法は、陸上における無振動・低騒音式のSCP工法(静的締固め砂杭工法)です。砂質地盤においては液状化対策として、粘性土地盤においては支持力の増加など地盤の安定性を向上させることができる密度増大工法のひとつです。
従来の振動式サンドコンパクションパイル(SCP)工法で用いられるバイブロハンマーは、周辺地域に及ぼす振動・騒音の影響も大きく、特に市街地や構造物に近接する区域では円滑な工事実施が困難な場合もありました。
KS-EGG工法は、ケーシングパイプ先端に掘削拡径ヘッドを装備し、ヘッドの回転およびケーシングパイプを上下することにより原地盤の掘削締固め、パイル材の締固め拡径を行う工法です。
さらに、KS-EGG-SE工法は、特殊形状の孔壁保護材を先端ヘッド側面に装備することで、パイル材を排出しやすくするとともに、周面摩擦を低減し、より硬い土質の地盤でも貫入が可能となりました。
工法の特徴
- 〔無振動・低騒音〕 バイブロハンマーを使用せず回転貫入により施工するため、無振動かつ低騒音で施工できます。それにより、近接する構造物および周辺環境への振動・騒音に対する影響が従来工法に比べ小さくなります。
- 〔品質の確実性〕 ケーシングパイプ貫入時には、特殊形状の掘削・拡径ヘッドの回転により原地盤を排土することなく側方に押し付けることで側方への締固め効果が高くなります。 また、造成時には振動式SCP工法と同等の締固め効果が得られます。
- 〔高い施工能力〕 本工法は、打設箇所に多少の障害物(礫等)や硬い層(最大N値25 層厚2.0m程度)が存在してもケーシングパイプの貫入が可能です。それにより、振動式SCP工法における先行掘削が不要となる場合もあり、その際は安価で迅速な施工が期待できます。
- 〔リサイクル〕 ガラス砂、再生砕石、スラグ等のリサイクル材をパイル材として使用できます。
関連資料【パンフレット・建設技術審査証明事業(一般土木工法)評価証(概要版)】
施工手順
振動・騒音の測定結果
ICT施工
ICT地盤改良技術
ICT技術を活用することで、施工機の位置誘導、打設管理、リーダーの鉛直自動補正管理が可能な技術です。
施工実績
福岡空港回転翼施設地盤改良工事
福岡県 福岡市
田原海岸堤防改良工事
愛知県 田原市
神戸六甲アイランド地区岸壁(-16m)等耐震改良工事
兵庫県 神戸市